ファクタリングの審査

違法業者にはご注意を!ファクタリングを隠れ蓑にするヤミ金業者の実態

先日、小さなオフィスを切り盛りしている行政書士の友人が、
「一国一城の主というのは、本当に孤独なのよ」と、ポツリと漏らしました。
開業以来十数年、初めて聞いた彼女の言葉でした。
会社と従業員さんを守るために、経営者の皆さんは日々大変なご苦労をされているのですね。
中でも特に大変なのは、資金繰りでしょうか…。

そのご苦労を少しは軽減できるのが、ファクタリングです。
とは言え、

  • その仕組みは信頼できるものなのか?
  • ファクタリング会社は100%安全なのか?
  • 利用する事で自社のイメージが悪くならないか?
  • 以後の取引に悪影響が出ないか?
  • 銀行の融資を受ける際、弊害にならないか?

等々、馴染みの薄い言葉に、胡散臭さのようなものを拭い切れないかもしれませんね。
無理もありません、大切な会社の事なのですから。
実際、2017年には、ファクタリン会社を装ったヤミ金融が大阪で摘発されました。

ですが、相手を知れば不安は消えます。
まずはファクタリングの仕組みのみならず、歴史もご理解頂くところから始めます。
そうすればきっと、ファクタリングのどこにヤミ金融が入り込むスキがあるのかをご理解頂けると同時に、長い歴史がファクタリングというシステム自体は保障している事がお分かり頂けると考えます。

勿論、悪徳業者を見抜くポイントもお話ししますよ。
どうぞ最後までお付き合い下さい!
話は以下の順で進めますね。

1、ファクタリングとは?
 ・ファクタリングの意義・メリット
 ・仕組み
 ・2社間ファクタリング
 ・3社間ファクタリング
 ・歴史
2、ファクタリング、日本で普及が遅れた理由
 ・日本で普及が遅れた2つの理由
 ・手形取引とファクタリング、何が違う?
3、ファクタリングは違法?なぜ逮捕?
4、急がれる法の整備
5、悪徳業者を見抜くポイントは、ここ!

1、ファクタリングとは?

ファクタリングの意義・メリット

ファクタリングに関心を持たれた理由は、下記のような事でしょうか。

  • 売掛金の回収がスムーズに進まない
  • 資金繰りが上手くいかず、早急に現金が必要
  • 黒字倒産の危機?
  • 銀行の融資が受けられない
  • 大きなビジネスチャンスに備え、十分な現金を準備しておきたい

そうですね、ファクタリングの利用価値は正にそこ!
お手持ちの売掛債権をただちに現金に変えられる事です。
その他、ファクタリングには以下のようなメリットがあります。

借入れにならない

融資と違い、ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社に譲渡しその代金を得る方法なので、借入れではありません。
従って貸借対照表に負債として記述する必要がありません。これは大変大きなメリットですよね。
会計処理の一例とすれば、現金・売掛金というところでしょうか。
借入れではないので、当然、保証人もいりません。

融資より手元にお金が届くのが早い

早ければ申し込んだ当日に、現金を受取る事ができます。
そうでなくても、数日中には現金を受取る事ができます。

審査が簡単

資金調達をファクタリングに頼らないとなると、残る手段は融資になります。
ですが、金融機関から融資を受けようとすると審査が厄介です。
その点、ファクタリングは審査対象が売掛先です。ファクタリング会社にとっては、売掛先から売掛金が間違いなく回収できるかどうかが重要ですからね。
従って、財政難からファクタリングを活用しなければならなくなったとしても、審査は通りやすいです。

回収不能のリスクがない

売掛債権をファクタリング会社に譲渡してしまうのが、ファクタリングです。
従って、こちらに回収リスクはありません。そのリスクがあるとすれば、ファクタリング会社にです。
しかも、仮にファクタリング会社が期日に売掛金を回収できなかった等の問題が起きても、ファクタリング会社がこちらに何かを要求する事はありません。
それができないのが、ファクタリングです。
とは言えファクタリング会社は、そういう事が起こらないように売掛先の審査を行っています。

さて、ファクタリングの魅力をお分かり頂けたところで、以下ファクタリングの様々な事のご説明に入りますね。

■仕組み

ファクタリングの仕組みを説明する前に、「ファクタリング」という言葉自体の説明をさせて頂きますね。そうする事でファクタリングの仕組みが、より明確になると考えます。

ファクタリングの語源は、英語の「factor(ファクター)」です。
「factor(ファクター)」は名詞としても動詞としても使いますが、名詞の場合は、要素、要因、因子、代理商、問屋、委託売買人、金融業者、と訳します。
そして動詞の場合は、債権を安く買い取る、代理商として働く、と訳します。

動詞の訳がそのままファクタリングの説明になりそうですが、ファクタリングの仕組みのご説明に入りますね。

ファクタリングは、企業が持つ売掛債権を買い取って現金化、そして債権回収を代行するサービスです。
以下のように書くと分かり易いでしょうか。

御社がA社に対し300万円の売掛債権を持っていると仮定します。

① 御社が300万円の売掛債権をファクタリング会社に譲渡  
     ↓  
② ファクタリング会社から御社に現金300万円の支払い・御社からファクタリング会社に手数料の支払い(300万円から差し引き)                           
     ↓
③ ファクタリング会社がA社から300万円を回収・手数料分がファクタリング会社の利益

尚、回収はファクタリング会社が行う形態と、御社が行う形態があります。
御社が回収を行う場合は、A社から回収でき次第ファクタリング会社に300万円全額を支払って頂きます。

これがファクタリングの仕組みですが、ファクタリングの取引形態には以下の2種類があります。

■2社間ファクタリング

御社とファクタリング会社の2者で完結する取引です。
日本で主流の取引形態です。
2社間ファクタリングのメリット・デメリットは、以下の通りです。

○メリット

・債権を譲渡した事を売掛先に知られない
・第三者に知られる事なく、資金の調達ができる
・取引がスムーズに行えるため、即日の資金調達が可能
・自社とファクタリング会社のみで行えるため、利用しやすい

○デメリット

・手数料が高い…売掛金の10%~20%が相場
・ファクタリング会社は、御社の信用度もチェック
・売掛金を回収しファクタリング会社に全額を振り込むまで、御社はこの取引に関与
・他のファクタリング会社との重複を避けるための債権譲渡登記が必要、事務手続きが増える
・償還請求権(リコース)が必要になる場合がある
これは、売掛先の倒産等でファクタリング会社が債権を回収できなかった場合、御社が売掛金を立て替えなければならないというものです。
日本のファクタリングのほとんどは償還請求権なしで行われまですが、念のため契約時にはチェックして下さい。

■3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、御社とファクタリング会社、そして売掛先の3社の取引です。
3社間ファクタリングのメリット・デメリットは、以下の通りです。

○メリット

・2社間ファクタリングに比べ手数料が安い…売掛金の1%~5%が相場
・売掛金の回収はファクタリング会社が行う
・御社は譲渡した金額をファクタリング会社から受取った時点で、この取引から離れる
・審査対象が売掛先…従って財政が悪化した企業でもファクタリングを利用しやすい
・大手企業が参入…安全性が高い
・債権譲渡登記が不要

○デメリット

・売掛先の承認が必要…2社間ファクタリングより手続きが多い
・即日の資金調達は困難
・売掛先にファクタリングが知れる 
・売掛先との以後の取引に悪影響が出る可能性をはらむ

日本では2社間ファクタリングが多いとご紹介しました。
これは、日本ではまだ、ファクタリングが合理的な資金調達方法として認知されていない事を物語っていると言えますよね。

■歴史

ファクタリングに警戒心を持ってしまう理由の1つに、日本での歴史の浅さが有るのではないですか?
日本で聞かれるようになったのは最近ですからね。
更に現代の「早い!」「簡単!」には、ともすると信用が置き去りにされている感じもありますしね。
しかしファクタリングは、ヨーロッパでは伝統的な資金調達手段です。

そこで、ファクタリングの歴史についてザクッとお話しします。

・その起源は紀元前。
この頃はまだ今のような「お金」という「物」は存在していませんが、ファクタリングの肝である「現金の流れの迅速化」という発想自体はあったようです。

・現代的なファクタリングの原型は16世紀・イギリスが発祥です。
但しその頃の意味合いは、資金調達というよりは支払保証という程度でした。

・17世紀には、銀行が発行した請求書を信用の担保とする事で、ファクタリングの支払い保証は利用率が高まりました。

・18世紀、ファクタリングは製造者と買い手の仲介役を担う、現代で言う商社のような役割を果たすようになりました。

・19世紀半ば、イギリスにおいて、ファクタリングに売掛金の早期現金化が備わりました。

・20世紀、ファクタリングが現在の形になりました。
資金提供と信用調査に特化され、アメリカで本格的に活用されるようになったファクタリングは、ヨーロッパ、東アジアを経て世界中に広まっていきました。

いかがですか?
ファクタリングが長い歴史を経て今の形になり、世界中で導入されている事が分かると、少しは安心できませんか?

ところで、日本にファクタリングが登場したのは1970年代です。
欧米からは随分と遅れていますね。本当にごく最近という印象です。
しかもその後しばらくは大手金融機関のごく一部が取扱っていただけで、業務内容も代金回収や信用調査を含むコンサルティングの一環のようなものでした。

では、なぜ日本での普及がこれほど遅れたのか、その理由は次章で。

2、ファクタリング、日本で普及が遅れた理由

■日本で普及が遅れた2つの理由

1970年代に日本に登場したファクタリングですが、なかなか浸透しませんでした。

その理由の1つに、昔ながらの手形取引があります。
手形取引は現金の代わりに約束手形を発行し、金融機関を通して支払期日と金額を確約する取引方法ですね。
仮に受取る側がその期日まで待てない場合も、手形割引によって対応可能です。
この方法を活用すれば、手数料は発生するものの、約束の期日より早くに現金を手にする事ができます。
それに加え、ビジネスの場においても双方の信頼関係を重んじた日本人の習慣があります。
ファクタリングは簡単には受け入れられるものではなかったのでしょうね。

しかし1991年バブル崩壊を機に、信用不安から手形取引が急激に減少。
一方で、インターネットの普及で金融機関が電子決済サービスを導入するようになりました。
こうしたビジネスの手法の大きな変化に伴って、手形が減少。
中小企業でも利用しやすく、銀行等に比べ審査の緩いファクタリングが浸透して行きました。

日本でファクタリングの普及が遅れたもう1つの理由は、法律の問題です。
何でも新しいものに対しては、法の整備は後手後手に回りますよね。
ファクタリングも例外ではありません。

歴史の項でご紹介した通り、日本にファクタリングが導入され始めた頃、ファクタリングは大手金融機関のごく一部が取扱っていたにすぎませんでした。
しかし、1998年・2004年に動産や債権譲渡の売買を保護する法律が制定されたのを機に、民間会社も続々とファクタリングに参入するようになりました。今でも増え続けています。
そして民間会社の参入によって中小企業もファクタリングを利用しやすくなった事が、ファクタリングの普及を加速化させたと言えますね。
今では、中小企業の資金繰りの改善方法として、国もファクタリングを推奨しています。

■手形取引とファクタリング、何が違う?

ところで、一見したところ手形取引とファクタリングは同じように思えます。
しかし、2つは全く異なります。

表1に両者の特徴をまとめましたので、ご覧下さい。

表1 手形取引とファクタリングの特徴 
   手形取引      ファクタリング

取引の種類 担保融資
短期借入金として計上  債権譲渡

審査 自社・取引先  取引先
現金化までの日数 2~3週間  当日~数日
手数料    1%~5% 2社間ファクタリング… 1%~5%  
3社間ファクタリング…10%~20%
限度額 企業の信用力を審査、限度額を設定 売掛債権の金額・ファクタリング業者の対応力で決定
不渡りのリスク あり   なし
  関連する法律    貸金業法
   利息制限法
手形法   特になし
(・動産及び債権譲渡の対抗要件に関する民法の特例等に関する法律
・債権譲渡の対抗要件に関する民法の特例等に関する法律の一部を改正する法律
・債権譲渡に関する民法の条文
         のみ)

こうして並べると、両者は全く違っていますね。

手数料について、少し補足します。
特に2社間ファクタリングの場合は、手数料がとても高いですよね。
相場で、売掛金の10%~20%です。
手形取引の手数料は安いですが、近頃は手形を振り出す事自体が余り行われなくなっていますので、ビジネスローンの金利と比較してみます。

銀行のビジネスローンは、低い所は2.0%の前半~高い所では14.5%です。
信販会社などはもう少し高くなりますが、2社間ファクタリングの手数料よりは低いです。
とは言え、これらは融資ですからね。
融資だと当然、返済義務があり返済期限が付いて回ります。
面倒な審査、入金までの時間の長さ、返済義務…、手数料はそういった諸々を避けるための必要経費と言えるかもしれません。
3社間ファクタリングが活用できれば、高い手数料は必要ありませんが…。

さてここまでお付き合い頂き、ファクタリングに対する不安感が少しは減ったと思うのですが、いかがでしょうか。
ここからは、冒頭でもお話した「ファクタリングでヤミ金融逮捕」という事件についてお話しします。

3、ファクタリングは違法?なぜ逮捕?

2017年、大阪でファクタリン会社を装ったヤミ金融が摘発されました。
日本経済新聞によると、ファクタリングを装ったヤミ金融が横行しているとの事ですが、そういう悪徳業者はファクタリングを「装っている」わけです。
決してファクタリング自体が胡散臭いのではありませんので、その辺は誤解しないで下さいね。

では、どうしてヤミ金融が摘発されたのでしょうか?
国も推奨しているファクタリング、それを悪用できるどんな方法があるのでしょうか?

ヤミ金融の手口はこうです。先にファクタリングの仕組みをご説明した時に用いたものでご説明しますね。

御社がA社に対し300万円の売掛債権を持っていると仮定します。

① 御社が300万円の売掛債権をファクタリング会社を装ったヤミ金融に譲渡
     ↓  
② ファクタリング会社を装ったヤミ金融は御社に購入代金を支払わず、違う金額を貸し付け
     ↓                 
③ 御社がファクタリング会社を装ったヤミ金融に元本・利息を返済
     ↓
④ 売掛債権を御社に再譲渡

参考URL ファクタリング、ヤミ金が装う 違法貸し付け、大阪などで摘発 法規制求める声
     金融取引装う「新型ヤミ金」が横行 標的は中小企業…警察・支援団体も対応本腰

さて、正規のファクタリング会社とファクタリング会社を装ったヤミ金融、両者の取引の違いはお分かり頂けたと思います。
警察は、ファクタリング会社を装ったヤミ金融のこの行為を「貸し付け」、売掛債権は事実上の担保と判断しました。

とは言え、これの何が違法なのでしょうか?
担保を取ってお金を貸し付ける事を業としている会社や人は、たくさんありますよね。
施設や企業が摘発されたというニュースでよく耳にする、無認可、無登録でしょうか?

しかし、ファクタリング業にはまだ登録制自体がありませんので、そもそも無認可とか無登録という事がありませんよね。開業に必要な資格もありません。
だからファクタリング業に参入する会社が増加しているのであって、貸金業法が改正され取り締まりが厳しくなってから、それまでのように法外な利息で悪質な商売ができなくなったヤミ金融も、そこに目を付けてファクタリング業に参入してくるわけです。
ファクタリング会社であれば登録の必要なく簡単に業務を行えますし、法の規制がありませんので、高額なファクタリング手数料を受取る事もできますからね。

ところが、理由は正にその無登録なのです。
ファクタリング会社を装ったヤミ金融の行為が貸し付けであれば、その会社は無登録の貸金業法違反、取り立てた利息は利息制限法の規制をはるかに超えた高利、という事になります。

ヤミ金融は初めから、その目的でファクタリングに参入したのですよね。

4、急がれる法の整備

1998年・2004年と動産や債権譲渡の売買を保護する法律が制定された事をきっかけにファクタリング会社がどんどん増え、今もその勢いは止まりません。
しかし、この法律は債権の登記を可能にしたものであって、ファクタリング業務自体を取りしまるものではありません。
そこが、ファクタリングがヤミ金融に悪用される原因なのです。
当然ながら法の整備が急務となります。

ファクタリングは銀行の融資を受けにくい中小企業資等の資金繰りを支援する事が大きな目的ですので、ファクタリングの支援団体もあります。
早く法律が追い付いてくれる事を祈ります。

5、悪徳業者を見抜くポイントは、ここ!

最後に悪質なファクタリング会社を見抜くポイントをご紹介します。
ファクタリングをご検討する際は必ず複数の会社を比較して決めて頂きたいのですが、その時、以下の事に着目して下さい。

○日本貸金業協会のウェブサイト

日本貸金業協会のウェブサイトでは、ファクタリング会社を装った悪徳業者を調べる事ができます。
取引を考えてみようと思うファクタリング会社があれば、是非、そちらで調べて下さい。

○ファクタリング会社の会社謄本を取る

今の世の中、ネットから色んな情報を得る事ができます。
しかし、残念ながらネットの情報は、虚偽のものもあります。
是非、ファクタリング会社の会社謄本を取り寄せ、商号、所在地、代表者名、創立年月、資本金額、業務内容を確認して下さい。
あまり新しい会社だと心配ですし、謄本が取れない会社は、ほぼヤミ金です。

○貸金業者の営業許可証

必ずという事ではありませんが、貸金業法の営業許可証を持っているファクタリング会社は安心です。
貸金業者の営業許可証は、一定の資本金や代表者の経歴がないと取得できません。
ましてやヤミ金融のような反社会的勢力が取得できる事はありませんからね。
もしも資金繰りに困って訪れたファクタリング会社が、貸金業者の営業許可証がないにも拘わらず、そのままお金も貸してくれると言ったなら、それはもう間違いなくヤミ金です。

○会社での面談

ファクタリング会社の社屋で話すという事を執拗に避ける会社があれば、そこは怪しい会社です。
従って是非、その辺も試して下さい。
とは言え、ファクタリング会社へ出向いていると、時間的に即日現金を手にする事は難しくなります。
ほんの少しで良いので、ファクタリング会社探しは時間的余裕を持って行って下さいね。

○契約方法が選べるかどうか

2社間ファクタリングしか選べないファクタリング会社は、避けた方が良いでしょう。
2社間ファクタリングは先述の通り、手数料が高かったですよね。
その上、ファクタリングには規制する法律がありませんから、高い手数料を取る目的で営業している会社かもしれません。

○手数料

手数料は要チェックです。
高いか安いかも勿論ですが、手数料の割合を「○%~」という風に下限しか表示していない会社は、信用なりません。
実際、ファクタリング会社に成りすましたヤミ金融の場合、酷い所は売掛金の90%にもなる手数料を取っていたとの事ですからね。
しかし残念な事に、手数料の上限を記載していない会社は多いです。

また契約する段階になって、手数料が初めに提示された金額と変わっている場合もあります。
その場合は指摘すれば良いのですが、訂正してくれたとしても、やはり胡散臭いですよね。
そんな会社を敢えて選ぶ必要はありません。

○見積書を作ってくれない

大体の金額を言うばかりで、見積書を作成しない会社は要注意です。
そういう会社に限って、いざ契約する段階になると審査費用だ交通費だと説明を受けていない費用が計上されていたりします。
そういった会社は信用なりません。受取れる現金も目減りしてしまいますしね。

○手数料は譲渡金額から差し引き

譲渡した債権の代金は、手数料を差し引いて入金されるようになっています。
ところが、手数料の支払いを先に要求してくるファクタリング会社があります。
こういう会社はやめましょう。
手数料を持ち逃げされる可能性がありますし、手形を預けてしまっていたら、手形まで盗まれてしまいます。

○関係のない手続きを要求される

ファクタリング会社との取引は売掛債権の売買です。
決して融資ではありません。
それにも拘らず、連帯保証人を立てさせられたり、担保を求められたり、御社の情報を必要以上に求めるファクタリング会社は怪しいとお考え下さい。
知らず知らず、高利の融資に誘導されてしまいます。

○審査が緩すぎる

面倒な審査なく早期に売掛金を現金化できるのがファクタリングだとは言え、審査に必要な書類の提出はあります。
審査が余りにも緩い会社は怪しんで下さい。
審査が緩い代わりに連帯保証人を立てさせられたり、手数料が高かったりしていませんか?
それは正にヤミ金融です。
「急いでいる」「楽」そんな気持ちに流されないで下さいね。

まだあまりよく分からないファクタリング、それを扱っている会社をチェックするポイントは以上のようなところです。
しかし、始めて取引をする会社が信用できる会社かどうかを判断するポイントは他にもありますよね。

電話をすれば対応の良し悪しや会社の雰囲気が分かりますし、細かい事を質問すると面倒くさそうにする会社もあります。
外観から判断できる事もあるでしょう。
契約を急がせる会社というのも、信用なりませんよね。
こういったチェックポイントは、どの職種も人物に対しても共通ですよね。

ファクタリング会社の情報収集という時、ただ1つ残念なのは、利用者の話を聞く事が難しいという事です。
日本では2社間ファクタリングが多く、その理由は第三者に知られたくないという事ですからね。

以上、ファクタリングについて重要な事はお話しできたと考えます。
是非、参考にして頂いて、ファクタリングを便利にご活用下さい!